探偵日誌

漫画『名探偵コナン』事件整理と私の感想。「-*-*-」より下、ネタバレ可能性アリ。文章力向上中につき拙い部分はご容赦&ご指摘願います。

小さくなった名探偵

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第1巻  File.2 [小さくなった名探偵]

 

 

あらすじ

   黒ずくめの男に殴られ、気を失っていた新一は、警備員たちの声で目を覚ます。警備員に保護された新一は黒ずくめの取引のことを必死に話すが、取り合ってもらえない。様子がおかしいと思いながらふと鏡をみると、そこに映っていたのは小学生の姿をした自分だった。

  警備員に託児所へ預けられそうになるのを振り切り、逃げ回ってなんとか自分の家まで辿り着くと、隣に住む阿笠博士に偶然出会う。事情を説明すると、阿笠博士から「新一が生きていると奴らにバレたら新一はおろか、周りの人たちにも危害が及ぶ。小さくなったことは他の人には内緒に」というような助言を受ける。

  その後やってきた蘭に名前を訊かれた新一はとっさに『江戸川コナン』と名乗り、素性を隠したまま、探偵をやっている蘭の父親・毛利小五郎の家へ転がり込み、黒ずくめの情報を待つ日々が始まる。

 

 

 

登場人物

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解決のカギ🗝

 

小五郎のおっちゃんの探偵能力 

 

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感想

 この話では、コナンがなぜ素性を隠しているのか、どうして蘭の家に居候しているのか、そして、工藤新一が『江戸川コナン』と名乗ったわけなど『名探偵コナン』においての"そもそも"が描かれております。ズバリ!『江戸川コナン』誕生のエピソードです!!

 

 

♠︎名探偵の本領発揮

   黒ずくめに体を小さくされて、自宅のドアの取っ手に手が届かないところを、爆発の勢いで外に放り出された阿笠博士に発見される新一。「オレだよ、オレ!新一だよ!!」と必死に訴えも届かず。それなら…と新一は得意の推理で阿笠博士コロンボというレストランで食事をしたことをズバリ当てる。その説得力ある推理と「チッチッチッ…初歩的なことだよ…阿笠君♡」で、やっと新一だということを認める博士。

  新一を新一だと証明するものが"推理力"というのがなんともカッコいい。確かに、あの的確で説得力のある推理は誰も真似できない。隣に住む高校生が急に小学生の姿をして現れても納得してしまうほどの、新一の素晴らしいアイデンティティ

 

♠︎阿笠博士と新一君

  新一がなにやらヤバい組織に関わってしまっても、当たり前のように味方になって協力してくれる博士。「君の正体が工藤新一である事は、ワシと君だけの秘密じゃ!!」の言葉は、自分も被るかもしれない害よりも、新一のことを想っていることがよく表れている、愛のある言葉だと感じる。

  幼い頃から新一を暖かく見守ってくれて味方でいてくれるいる博士。親子のようであり、時には友達のような2人の関係がとても好き!あんなに歳が離れてるのにね。博士がお茶目だからかな〜〜。

  【阿笠博士黒幕説】なんかも耳にするけど…私は博士を信じてるっっ…!!黒幕だったら悲しすぎるもの!!!この噂には作者の青山先生も「違う」って言及してるしねっ!!うん!

 

♠︎江戸川コナンのはじまり

   新一が心配で工藤邸に来た蘭。「ら、ら…蘭だ!!!」とオタオタする新一くんカワイイ…。自分が新一だとバレないように、少しでも変装しようとかけた父親のメガネに(度が高すぎて)クラッとしてからのレンズをポンポンっと外すシーンが好き。そして、なんとか誤魔化せたけど今度は名前を聞かれてピンチ‼︎本棚を背にジリジリ追い詰められた新一。チラッと振り向くと『江戸川乱歩全集』と『コナン・ドイル傑作選』の文字が目に入る。そして咄嗟に、「ボ、ボクの名前は、江戸川コナンだ!!!」と。作家の名前を組み合わせて出来た名前なんですねぇ。これが『江戸川コナン』の誕生の逸話!逸話でもないかな、けっこう有名かな。わかる人にはわかるだろうし!

  でも、この後蘭や博士にも突っ込まれてるけど、思いっきり日本男児しかも江戸っ子のクセに『コナン』とは!!…いや、でもナイスな組み合わせだと思います。『名探偵ドイル』になりかけたりもしたらしい…。『コナン』で良かった!!本当に!!

 ちなみに、名前を言うシーンの本棚に、青山剛昌氏のある漫画もこっそり描かれています♣

 

♠︎蘭の想い、新一の葛藤

   探偵事務所に向かう中、蘭がコナンに「好きな子いる?」と尋ねる。蘭の「わたしはいるよ!!」に対し冗談半分で「それって新一兄ちゃん?」と問うコナン。この時、冗談半分だけどあとの半分本気だろうから、きっとドキドキしてたんだろうなぁ新一くん。そして「そうよ!」と答える蘭。続けて新一の好きなところを嬉しそうに楽しそうに話す蘭とそれを聴いて照れる新一。私のとてもとても好きなシーン…。

  どうして蘭は唐突に、しかも初めて会った小学生の子にそんな話をしたのだろう。

  その時の蘭は新一が心配で心配で、きっと新一のことで頭がいっぱいだった。そんな時に新一の家に現れた男の子。どことなく新一と同じなにかを感じる…。そんなコナンに、新一への想いを口にしてみたのかもしれない。

  思いがけず蘭の想いを聞いてしまったコナンは、正体を隠していることに罪悪感を覚える。「ほ、本当は…」と打ちあけようとするもタイミングよく(悪く?)小五郎に阻まれる。ここで打ち明けてたら…いや、コナンは言わなかっただろうな。言えない。言えば、事情を知ってしまった蘭にも危害が及んでしまうかもしれないから…。そんな葛藤を抱えながら蘭と一緒に住むことになる。そして、新一がコナンになったことで[蘭・新一・コナン]の切ない関係がはじまる。

  

 

 

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あとがき

   今回の話は、劇場版の冒頭で、新一&コナンが必ず説明してくれる常套句「オレは高校生探偵工藤新一…」の内容そのものです!(笑)

  ということで、特に"事件"という訳ではないのですが重要だったので書いてみました♪

  蘭・新一・コナンの切ない関係については、後々の話の中で色々書いたいなぁ〜と考えております。

  ひと月のうちに一巻分も書き上げられない…。これじゃあ、最新巻にたどり着くまで何十年かかるのやら(笑)

 

 

♡♡♡♡♡THANK YOU FOR READING ♡♡♡♡♡

 

〜My favorite 1コマ〜

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 『名探偵コナン』1巻 P64より